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コロナ禍で燻ぶる心に出掛けては如何かと、冷たくなった風と明るい日差しが誘っている。男体山、女体山に、マスク姿の老若男女がケーブルカー、ロープウェイ、ハイキングで登ってくる。広大な茶色の水田が眼下に、遠くには霞む霞ヶ浦が見渡せる。紅葉の色は褪せて、筑波の山に冷たい風が流れ、すぐそこに冬の気配が感じられる。
字ぇ手紙 筑波山